【多様人材活用の新ルール】第17回 限定正社員の制度設計④ 分野ごとに職能等級を 年功的運用の回避が可能/佐藤 博樹
2014.05.12
【労働新聞】
職務給か職能給か
業務限定正社員の賃金制度の設計に関して検討する。その際、①社員に割り当てる業務範囲が狭くかつ中長期のキャリア形成は社内公募制など社員の自己選択による場合と、②経理職能や営業職能など社員が担当する業務範囲を大括りで限定した上で、企業が、各職能内で短期の業務割当てを中長期の視点を含めて行う場合の2つの類型を取り上げて議論する。
前者は、欧米のジョブ型雇用で想定されている業務の割当てに類似したもので、賃金の決定要素は社員が従事する業務による職務給(仕事給)となる。職務給のため、基本的には…
筆者:東京大学 社会科学研究所 教授 佐藤 博樹
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平成26年5月12日第2968号4面 掲載