【実務に活かす!労働判例のていねいな読み方】第14回 当事者の主張から学ぶ(1)/藤川 久昭
2013.10.14
【労働新聞】
参考になる点が多い 自己健康管理義務を例に
1 今回の狙い
判決の理解にとって、当事者(原告・被告)双方の主張は重要である。判決で検討される法的論点、事実の存否は、あくまでも、当事者の主張をもとにしているからである。判決における判断過程も、当事者のやりとりを踏まえていることが多い。
にもかかわらず、当事者の主張の部分は軽く扱われているように思えてならない。労働判例を解説している優良な書籍は数多あるが、当事者の概要は、骨組みのみ取り上げられることがほとんどである。それは、判例評釈・解説は、裁判所が認定した事実のみもとに、裁判の法的判断を対象とすべきとされているからである。…
筆者:青山学院大学法学部 教授 ㈱DeNA 監査役 弁護士 藤川 久昭
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成25年10月14日第2940号11面 掲載