【サラリーマンしたたか遊泳術】誠意の微塵も感じられぬ編集者/吉田 典史

2015.07.13 【労働新聞】
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 なぜ、人は怒るのか…。一例を挙げたい。知人である、四十代後半の作家が大手出版社から本を出した。テレビの討論番組に頻繁に出演し、大学で講義もする。硬派なノンフィクションで、初版は5000部。今の時代、この類の本で5000部は多い。

 作家は四十代前半の担当編集者との合意で、80冊を知り合いの新聞記者や雑誌記者に書評の欄で取り上げてもらおうと送った。このとき、編集者は何もいわなかったようだ。

 1カ月後…

筆者:ジャーナリスト 吉田 典史

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平成27年7月13日第3024号7面 掲載
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