【実務に活かす!労働判例のていねいな読み方】第17回 「特段の事情」を読み取る(2)/藤川 久昭

2013.11.04 【労働新聞】
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判決から不明な場合 先例に基づいて理解も

1 神戸弘陵学園事件(続き)

 前回は、2つの最高裁判決を素材に、「特段の事情」の読み方について取り上げた。しかし紙幅が尽きたために、神戸弘陵学園事件最高裁判決に関する説明は、途中で終わった。今回は、その説明の続きから始める。

 本判決は2点について「特段の事情」論を展開しているが、試用期間付労働契約の法的性質という論点についても「特段の事情」という留保条件を付けている。…

筆者:青山学院大学法学部 教授 ㈱DeNA 監査役 弁護士 藤川 久昭

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平成25年11月4日第2943号11面 掲載
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