【多様人材活用の新ルール】第22回 職場におけるパワハラ対策 「過大な要求」も問題に 部下へ仕事の目的を説明/佐藤 博樹
2014.06.16
【労働新聞】
「優位性」背景に発生
厚生労働省は2011年に「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」を設置し、提言をまとめた。円卓会議が設置された背景には、労働局に寄せられる職場のいじめ・嫌がらせに関する労働相談の増加だけでなく、企業の人事担当者の間にも「いじめ・嫌がらせ」や「パワーハラスメント」(以下、両者をパワハラと略記)が、経営上解決すべき問題という認識が広まってきたことがある。さらに、企業の人事担当者からは、「パワハラ対策として具体的に何をすればいいのか」、「そもそも、どのような行為がパワハラに当たるのか」「パワハラと業務上の指導のボーダーはどこにあるのか」といった課題も提起されていた。
職場でパワハラが増加している背景要因を整理すると、下記のようになろう。…
筆者:東京大学 社会科学研究所 教授 佐藤 博樹
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平成26年6月16日第2973号4面 掲載