【実務に活かす!労働判例のていねいな読み方】第24回 調査官解説から読み取る(5)/藤川 久昭
2013.12.23
【労働新聞】
踏まえる必要がある 訴訟での攻撃防御の観点
1 前回の続き
前々回と前回では、判決の理論的な部分を、調査官解説の力を借りて正確に読む、という点について、2つの最高裁判決を素材にして説明した。今回は、まず、前回の続きから始める。
前回は、安威川生コン事件最高裁判決(最三小判平18年4月18日民集60巻4号1548頁)について、多くの研究者からの批判があったことを紹介した。
しかし、このような批判に対する調査官解説(長屋文裕『最高裁判所判例解説民事編平成18年度550頁』)における指摘は、「学説には…本件ロックアウトの「継続」の正当性について本判決が触れないのは不相当であるとする趣旨のものがみられるが…
筆者:青山学院大学法学部 教授 弁護士・㈱DeNA 監査役 藤川 久昭
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平成25年12月23日第2950号11面 掲載