【どう向き合う!合同労組―対応の基本原則―】第3回 加入の契機と予防/安倍 嘉一
2013.07.15
【労働新聞】
不満解消する工夫を 上司のケアや通報窓口
信頼関係維持が重要
日常的な業務においては、労働者は、上司や同僚の指示に従い、周囲と協力しながら業務を行っている。しかし、労働者が、企業外の合同労組に加入し、団体交渉を申し入れてくると、企業と労働者は、いわば相対立する相手方として対峙することになる。労働者がこのような行動に出るのは、どのような事情があるのだろうか。
通常の労使関係においては、企業は労働者を指揮命令することによって業績の向上をめざし、労働者は、労働力を提供する代わりに賃金を得ることができる。企業の業績向上は、労働者の賃金にも還元されるため、労使関係とは、本来は対立する関係ではなく、相互に協力・信頼する関係にある。…
筆者:髙井・岡芹法律事務所 弁護士 安倍 嘉一
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平成25年7月15日第2929号4面 掲載