【実務に活かす!労働判例のていねいな読み方】第34回 実際に最高裁判決を読む(3)/藤川 久昭
2014.03.17
【労働新聞】
上告理由から学ぼう 同一認定事実で違う判断
6 前回の補足
前回主文のところで、下記の部分に関する解説を失念したので、その説明から開始する。
「控訴費用及び上告費用は被上告人の負担とする」→民事訴訟の訴訟費用は、すでに説明したように、民事訴訟費用等に関する法律および規則にて定められている。具体的には、裁判所に納める訴訟費用と、証人等に対する給付からなり、前者は手数料と手数料以外に分けられる。ここでは手数料に絞るが、訴訟の目的の価額によって定まり、一定の金額ごとに漸増する。例えば、訴額100万円で1万円、500万円で3万円、1000万円で5万円となる。この手数料は、控訴の場合は1.5倍、上告および上告受理の申立ては2倍となる。…
筆者:青山学院大学法学部 教授 ㈱DeNA 監査役 弁護士 藤川 久昭
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平成26年3月17日第2961号11面 掲載