【同一労働同一賃金対応 基本給に切り込む! 職務分析・職務評価】第7回 職務評価② 活用係数設定は慎重に 目的へ立ち返って検討を/橋岡 雅典
2023.08.10
【労働新聞】
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前回は職務評価の実務のうち、職務(役割)ポイントの設定まで話を進めた。今回は「活用係数」と「時間賃率」の検討について解説したい。活用係数と時間賃率が決まれば、いよいよ均等・均衡の結果が分かるところまでたどり着く。この連載でも何度も話をしたが、手順を追って職務評価を実施すれば、均等・均衡が確保されているかどうかの実態が明らかになる。しかし、手順を1つでも誤ってしまうと、結果が大きく異なってくることがある。最後まで確実に理解しながら進めていきたい。
まずは活用係数の説明をしよう。活用係数は正社員とパート・有期雇用労働者の間の、人材活用の仕組みや運用の違いを数値化して表したものである(図)。たとえば、正社員とフルタイムの有期雇用労働者の間の、人材の活用の仕組みや運用、すなわち転勤の有無や職種・配置変更などの範囲がすべて同じ場合、活用係数は「1」となる。…
筆者:はしおか社会保険労務士事務所 社会保険労務士 橋岡 雅典
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令和5年8月21日第3413号11面 掲載