【人的資本経営期のHR用語集】第48回 パーパス経営(後編) 柔軟な経営の礎に 人事考課と連動が必要/木谷 宏
2023.08.31
【労働新聞】
同質性植え付ける役割
前号では、今日においてパーパス経営が重視される根拠を、①CSRやSDGsの取組みを通じた経営理念の再評価、②人的資本経営とパーパス経営を両輪とする“知と情”の必然性――とした。しかし、もう1つ重要な理由がある。それは、③“多様な人材を束ねる手段”としての理念の重要性である。男性正社員を軸とした日本企業の同質性は崩壊しつつある。個人属性(性別や国籍など)のみならず認知面(働き方や価値観など)においても社員は多様化し、企業は戦略的にダイバーシティ・マネジメントを推進している。「多様性」とは他者との違い、つまり「異質性」に他ならない。…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和5年9月4日第3415号12面 掲載