【人的資本経営期のHR用語集】第49回 労働時間と余暇 喜びが減少と警鐘 働く時間減っても/木谷 宏

2023.09.07 【労働新聞】
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賃金と並ぶ第3の報酬

 賃金が支払われる有償労働を中心とした「仕事」を生活の基本とし、「仕事でないもの」を余暇あるいは遊びとする私たちの思考は、まさに労働を自我の中心に置くものである。しかしマルクスも述べたように「労働者は労働の外部で初めて自己のもとにあると感じる」ことも事実であり、アダム・スミスですら「労働は生命維持のための苦労、骨折りだ」という。近代以降の人々は徐々に遊びを追放して仕事の生産性と効率性を絶対視するようになった一方、…

筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏

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令和5年9月11日第3416号12面 掲載
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