【対応力を鍛える人事学探究】第52回 長時間労働に対する安全配慮義務 指導だけでは不十分 業務量の削減求められる/小山 博章
2023.09.28
【労働新聞】
管理職によるケアが重要に
長時間労働は、脳・心臓疾患の原因になり、また、メンタルヘルス不全の原因にもなる。最悪の場合、前者については過労死、後者については過労自殺という事態になりかねない。
このような事態は絶対に避けなければならず、会社は従業員に対する安全配慮義務の履行の観点から、長時間労働の削減のために、時間外労働の上限時間の設定や、業務の効率化、時間外労働に関する事前申請の徹底などさまざまな施策を講じているケースが多い。
このような施策を実施していくなかで、管理職の役割が重要となる。そもそも、電通事件(最判平12・3・24)では、…
筆者:第一芙蓉法律事務所 弁護士 小山 博章
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和5年10月2日第3419号12面 掲載