【続・実務に活きる社労士試験問題】第38回 労働基準法 賃金の支払い デジタル払いも可能に/北村 庄吾
2023.10.12
【労働新聞】
本コーナーは、人事労務担当者や受験予定者向けに過去の試験問題を紹介、解説するものです。
【問】
労働基準法に定める賃金等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
A 労基法24条1項に定めるいわゆる直接払いの原則は、労働者と無関係の第三者に賃金を支払うことを禁止するものであるから、労働者の親権者その他法定代理人に支払うことは直接払いの原則に違反しないが、労働者の委任を受けた任意代理人に支払うことは直接払いの原則に違反する。
B いかなる事業場であれ、労基法に規定する協定等をする者を選出することを明らかにして実施される投票、挙手等の方法による手続により選出された者であって、使用者の意向に基づき選出された者でないこと、という要件さえ満たせば、同法第24条1項ただし書に規定する当該事業場の「労働者の過半数を代表する者」に該当する。
C 賃金の所定支払日が休日に当たる場合に、その支払日を繰り上げることを定めることだけでなく、その支払日を繰り下げることを定めることも労基法24条2項に定めるいわゆる一定期日払いに違反しない。…
筆者:クレアール専任講師 社会保険労務士 北村 庄吾
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令和5年10月16日第3421号10面 掲載