【人的資本経営期のHR用語集】第55回 グローバル人材(前編) 状況は“二極化”か 大手は経営戦略で推進/木谷 宏
2023.10.26
【労働新聞】
確保や能力開発が課題
人事管理のグローバル化への対応について、その状況と背景および「グローバル人材」の中身を明らかにしてみたい。少し古いが、筆者が2008年に日本生産性本部と行った約200社への調査において、経営のグローバル化に伴う重要な人事課題は、①グローバル人材の確保と能力開発、②海外を見据えた各種制度と処遇の改革、③海外グループ企業との連携強化および現地化推進――であった。具体的には、「語学力や異文化理解能力を有する人材の確保と定着」、「海外への異動に伴う処遇の変更」、「海外赴任者のバックアップ体制」、「ローカルスタッフのロイヤルティとモチベーションの向上」などに苦慮する企業が多かった。
文部科学省は「産学連携によるグローバル人材育成推進会議」で、…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和5年10月30日第3422号12面 掲載