【人事戦略で差別化を図る!ユニーク就業規則】最終回 マイカーサポート制度 格安で乗用車を貸す 若年層の人材獲得めざし/下田 直人
2023.10.26
【労働新聞】
最終回では、従業員に乗用車を格安で貸し出す「マイカーサポート制度」をご紹介いただく。車通勤の社員も少なくない山間部の企業が導入したもので、「マイカーはほしいが費用面で二の足を踏んでしまう」と打ち明けたインターン生の声を反映して制度化した。対象者は、入社3年以内の社員に限定している。
新卒者獲り逃す苦い経験が裏に
概要
群馬県で老舗の温泉旅館を経営するK社(150人)は、若手社員に格安で乗用車を貸し出す制度を導入した。
背景
K社は以前から新卒採用に積極的だった。インターンシップも数多く受け入れており、個々の要望を採り入れたプログラムを組み立て、学生からは「良い職業体験になった」と好評を得ていた。期間の延長を求めたり、夏に参加し、冬にもう一度参加する者もいるほどだった。就職面接やインターンシップに来た学生と積極的に対話もしている。地元の学生の間でも就職先としての人気は高く、「5年間離職者なし」を記録するなど定着面でも良い状況が続いていた。
一見して新卒採用に関して問題を抱えていないように思える。しかし昨年、…
筆者:社会保険労務士事務所エスパシオ 特定社会保険労務士 下田 直人
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令和5年10月30日第3422号11面 掲載