【これで解決!シゴトとココロの問題】第34回 異動の社員 休み多く困惑 ★労働新聞社Webサイトで配信中★

2023.12.12 【安全スタッフ】
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 日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「異動の社員 休み多く困惑」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、最初からメンタルヘルスの問題と決めつけるのは絶対NGなことと指摘。上司から本人にパフォーマンスの問題として話し、異動に対する本音や新しい職場での期待を伝えることが重要とした。

不調疑うも、休日に旅行

 他部署から異動してきたDさん(30歳)。体調を崩して休んだりすることが多く、出社しても仕事のペースが遅く困っています。メンタル不調なのかなと思ったのですが、多趣味らしく休日には旅行に行っているようです。前の部署の上司に聞くと、「気分の浮き沈みがあるタイプなので、調子のよい時に大量の仕事をさせれば良い」と言われました。しかし、言葉少なであまり話してくれません。どうしたら良いでしょうか…。

伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。

廣川 進(以下、廣川) はい。会社では元気がないけれど、休日は元気になるというタイプですね。ひところ、「新型うつ」という名称で呼んでいました。…

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2023年12月15日第2440号 掲載
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