【「当たり前」を問い直す! “制約社員”基準の雇用管理】最終回 人事部の役割 時流踏まえ変化を 労働者の納得得る施策に/鬼丸 朋子

2023.12.21 【労働新聞】
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企業価値向上へ欠かせない存在

 今回の連載では、これまで念頭に置かれてきた「標準モデル」を「普通」とする働き方を再考することを視野に入れながら、処遇のあり方について多少の検討を試みてきた。もちろん、今回行った諸課題に関する部分的な検討は、近年の社会経済状況の変化に伴って新たに立ち上がった具体的な課題への対応である。

 しかし、労働力商品が有する独自の特質を1つの淵源とする課題への対応として、これまでも、現在も、そしておそらく将来も対応を迫られ続けるものである。すなわち、労働市場において、労働者の商品である「特定の仕事ができるという労働能力」を、購買者(経営者)が一定の時間使用する権利が取引されていると考えると、労働能力は販売者たる労働者の意思を通じて発揮される。そのため、必ずしも取引成立後に購買者たる経営者の想定どおりに働いてくれるとは限らないという課題(特質)に取り組み続ける必要がある。

 労働力を購入した側としては、…

筆者:中央大学経済学部 教授 鬼丸 朋子

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令和5年12月25日第3430号13面 掲載
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