【2024春季労使交渉資料】23年の賃上げ
2023.12.28
【労働新聞】
約30年ぶりに3%を超えた昨年の賃上げを受け、2024年の交渉ではより慎重な議論が求められる。将来にわたる人材の確保を念頭に、労使で納得のいく判断を下したい。6~11面では、「23年の賃上げ」「定昇・ベア」「賞与・一時金」「パート賃金」「モデル賃金と標準生計費」「労働時間」のテーマで参考資料を掲載する。
厚生労働省による民間主要企業364社の集計では、定期昇給込みの妥結額は1万1245円となった(表1)。前年結果を約4300円上回り、30年ぶりに1万円台に乗せている。賃上げ前の平均賃金31万2640円に対する賃上げ率は、前年2.20%から3.60%に上昇した。3%超えは29年ぶりとなっている。
産業別では、造船(1万8144円)、精密機器(1万7070円)、繊維(1万5027円)の順に高く、最も低い電力・ガスは2410円だった。賃上げ率では造船(5.37%)が唯一5%台に乗せ、4%台は6産業、3%台は8産業となっている。多くの産業でめだった改善がみられたものの、低調だった鉄鋼(2.72%)、紙・パルプ(1.73%)、電力・ガス(0.84%)は前年比マイナスだった。…
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令和6年1月1日第3431号6面 掲載