【ぶれい考】寄り添い、ともに歩む/小熊 栄
2024.01.18
【労働新聞】
「天災は忘れた頃にやってくる」。
これは、1923年9月の関東大震災を経験した物理学者、寺田寅彦が残した言葉である。しかし近年は、今世紀だけでも、2004年の新潟中越地震、11年の東日本大震災、16年の熊本地震(2回)、18年の北海道胆振東部地震、そして今年1月1日に発生した令和6年能登半島地震と、最大震度7を記録する地震が6回も発生しており、現代を生きる私たちは、忘れる暇もないほど大規模震災を経験している。
昨年2023年は、労働運動指導者でもある賀川豊彦が関東大震災の被災地支援のために震災ボランティアを始めてから100年という節目の年であった。賀川は、…
筆者:連合 副事務局長 小熊 栄
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令和6年1月22日第3433号5面 掲載