【「もしも…」に備えるメンタルヘルス対策】第3回 セルフケア、ストレスケア 「原因」と「反応」に着目 怒る人も我慢する人も/長濱 さつ絵
2024.01.25
【労働新聞】
まずは自分の変化に気付く
今回は、セルフケアについてお話する。
セルフケアとはストレスがかかった自分の状態を把握し、その影響に対応することである。嫌なことがあったらそれに気付き、うまく距離を取り、昇華し、可能であれば家にはそれを持ち込まず、ゆっくり寝て翌日には忘れたい。それを実践することをセルフケアという。
自分で自分の機嫌を取る、整えるなどとも表現され、睡眠、運動、趣味、リラクセーション、マインドフルネス、認知行動療法、アンガーマネジメントなどがこれに当たる。セルフケアがうまくいくと、メンタルヘルス不調を予防できるだけでなく、「自分は幸せ」な状態を自分でコントロールできるようになる。
職場では、労働者のセルフケア能力をサポートすることが、生産性の面からもメンタルヘルス不調予防の面からも重要である。
セルフケアはまず、…
筆者:長濱産業医事務所 代表社員・医学博士 長濱 さつ絵
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令和6年1月29日第3434号13面 掲載