【人事学望見】第947回 パート年休付与の徹底を 週1日1時間勤務でも権利発生
2014.02.17
【労働新聞】
大企業と中小企業の労働条件を比較した場合、その格差の大きいものの1つは年次有給休暇の付与である。とりわけ、規模が小さくなるほど、使用者の認識不足がめだち、パートタイマーには年休請求権はない、と豪語するつわものもおり、労働者もあきらめている場合が多い。
小規模ほど無関心が多い
県内各地に8つのホールを持つ、ほのぼのパチンコには、パート従業員が欠かせない。10時の開店前2時間が、清掃に充てられており、各店舗に6~7人いる担当者は、全員パートで勤続10年を超す者も少なくない。
当初から中高年齢の主婦を採用していたため、ここのところ各店舗でリタイアする者が続出し、その補充に頭を痛めていた。ホールは、パチンコとスロットの2本立てになっており、競争力を高めるため、設置台数は200を超える大型店舗がほとんどである。早朝の2時間で、開店準備をするのだから、清掃作業とはいってもかなりきつい。60歳を迎えるとリタイアするのも止むを得なかった。
青木社長も社名どおりの温厚な好人物として従業員から慕われているが、このところ良好だった人間関係にヒビ割れが生じる不穏な空気に包まれていた。…
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平成26年2月17日第2957号12面 掲載