【人事学望見】第954回 新人育成はOJTを使い分けて 年齢が近い先輩の講師役に期待
2014.04.14
【労働新聞】
企業内教育の手法は、OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)とOff―JT(オフ・ザ・ジョブトレーニング)に大別される。日本語では前者を職場教育、後者を集合教育と呼ぶことが多い。新入社員教育は、合宿式の研修が多く、Off―JTということになろう。
集合研修もまかせられる
山岡製作所の新入社員教育は、外部の研修施設を借り切ってほぼ1週間かけて行うのが慣例となっている。仕切るのは採用から入社試験、面接など一連の新人募集に携わった人事課である。
合宿研修中は、山西課長以下8人のメンバーが泊まり込み、講習や雑用に当たっている。講師を入社1~3年の若い男女社員としているのは、座学による成果より、自らの体験談を語ってもらって、1日でも早く会社に馴染むことを最優先としているからだった。
カリキュラムは、就業規則など労働条件部分とゲーム方式の屋外活動に分かれており、前者は人事課、後者は先輩連がリードする。間に全役員による講話を挟んでいるが、人生訓や専門分野の解説など一貫性に欠け、新入社員のウケは良くなかった。…
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平成26年4月14日第2964号12面 掲載