【人的資本経営期のHR用語集】第68回 キャリア開発 管理者が重責担う 人事部の支援欠かせず/木谷 宏
2024.02.08
【労働新聞】
組織都合での異動防ぐ
キャリアとは一般に「経歴あるいは職歴、一生にわたる一連の職業上の活動や行為」と定義されるが、「仕事を通した生き方」とする場合もある。キャリア発達理論は20世紀初頭の産業・組織心理学がルーツであり、個人と組織の両方の視点からキャリア形成を捉える理論である。またキャリア・アンカーは米国の心理学者E・シャインによって提唱され、個人がキャリアを選択する際の最も大切な価値観や欲求を指し、周囲が変化しても自己の内面で不動なものを意味する。関連するプランド・ハプンスタンス・セオリー(計画された偶発性理論)は、偶然の出来事は個人のキャリアに影響を及ぼす望ましいものであり、予期しなかった出来事をキャリアの機会とすることで「計画された偶然」に変わるとする考え方である。…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和6年2月12日第3436号12面 掲載