【特別企画】大和ハウス工業・村田技術統括本部長インタビュー 一人ひとりの意識向上が重要に 建設DX推進で作業効率図る
大成建設㈱の社長から大和ハウス工業㈱への移籍が業界の大きな話題となった村田誉之代表取締役副社長。技術統括本部長として、同社の安全衛生のトップでもある。今回は、特別企画として村田技術統括本部長にインタビューを行った。村田技術統括本部長は、災害防止は自分の身は自分で守るという一人ひとりの意識を高めることが重要としており、同社ではスマホを使ったWEB講座などを実施している。また、建設DXにも積極的に取り組んでおり、作業間連絡調整などを効率的に行えるようシステムを構築しているところだ。
――村田技術統括本部長は大成建設の社長から大和ハウス工業に移籍され、業界では大きな話題になりました。ゼネコンでは現場経験が豊富と聞いておりますが、ゼネコンの現場と低層住宅工事現場の安全管理で異なると感じる点はありますか?
村田 ゼネコンは一品生産で、作業が複雑です。仕事の内容が日々変わり、大勢の人が一緒になって仕事をしているわけですから、連絡調整や工程管理が大切になります。一方、低層住宅工事は、作業がだいたい決まっています。デザインが変わっても、作業内容は同じです。輻輳作業があまりなく、決まったスタイルで順番に業者さんが仕事をしていきます。
大和ハウス工業の施工店がしっかりしていて、商品を熟知しているので、上手く工事が進んでいます。予期しない事態というのは、ほとんどありません。施工店の組織として大和ハウス工業協力会連合会があります。4200社ほど加盟しているのですけれども、歴史があり施工店との関係が深くて濃い。このへんが、一般のゼネコンと違うところではないかと思います。…
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