【安全衛生眺めてみれば】第4回 メタンガス爆発事故の問題点
2024.02.13
【安全スタッフ】
2007年6月、渋谷の繁華街にある温泉施設で、メタンガスが爆発し3人が死亡するという災害がありました。東京都の地下には大きなメタンガス田があり、ちょっと掘るとメタンガスが出てきます。温泉を掘削して営業するには、周辺住民にその安全性を十分に広報し納得してもらう、というのが不可欠です。
可燃性ガスは、空気中で一定の濃度に達すると爆発します。この爆発に至る最低の濃度は爆発下限界と呼ばれ、メタンガスの場合は5%です。つまり、空気中に5%のメタンガスが混ざると何らかの火元があれば爆発するのです。さて、2007年6月26日の朝日新聞(朝刊)の記事によると、爆発事故があった温泉業者は、…
執筆:一般社団法人 労務安全監査センター 代表理事 東内 一明
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2024年2月15日第2444号 掲載