【これで解決!シゴトとココロの問題】第35回 新人がトラブル 発達障害疑う ★労働新聞社Webサイトで配信中★
2024.02.13
【安全スタッフ】
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「新人がトラブル 発達障害疑う」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、本人の特性を踏まえたうえで、仕事のパフォーマンスの問題と捉え、一緒に改善を考えていくことが重要と指摘。発達障害だと決めつけることは絶対NGとしている。
順番抜かし、話聞かない
新入社員のB君(22歳)。入社早々、社内の購買で他の社員とトラブルになりました。レジの順番を抜かしたそうです。上司のCさんからは「人の話を最後まで聞かない」「突然変なことを言うことがある」と人事に相談があり、発達障害の可能性を疑っています。仕事を教えている先輩からは「元気はいいが、仕事と関係のない私語や離席が多くて困っている」とのクレームもありました。どうしたら良いでしょうか…。 |
伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。
廣川 進(以下、廣川) はい。まずNGなことを挙げます。ここに「発達障害の可能性を疑っています」とあるんですが、会社がB君を発達障害だと決めつけたり、レッテルを貼ったりすることや、それから「お前発達障害だろう」とか、「アスペルガー、ADHDだろう」と本人に言ったりすることですよね。…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
2024年2月15日第2444号 掲載