【これで解決!シゴトとココロの問題】第36回 昇進拒否の社員どうすれば? ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「昇進拒否の社員どうすれば?」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、支援体制の整備とロールモデルの充実を進める一方で、拒否の理由を詳しく尋ね、本音を見極めることが重要と指摘。専門性を追求できるキャリアパスの検討を勧めている。
調査業務にこだわる
4月からマーケティングの部署が2つに分かれ、新たにF君(35歳)をマネージャーに就かせることになりました。ですが、彼は今の調査業務をやりたいと言って譲りません。調査業務をやりながらマネージャー業務を行う対案を出しましたが、昇進したくないのが本音のようです。公私ともに親しくしていた上司が異動して、かなり落ち込んでいたことも影響したかもしれません。どのような支援が必要でしょうか…。 |
伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。
廣川 進(以下、廣川) はい。今これ若い人全般の傾向じゃないかと思うんですが、伊藤さんはこれについて思うとこありませんか?
伊藤 責任を持つのが怖いというのはある気がします。正社員までいかなくてもアルバイトのリーダーになりたくないとか、なってもメリットがないとか。大変なことが多い印象なのかなって思います。
廣川 そうですよね。だから今の若い人たちは…
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