【職場でそのまま使えるチェックリスト―抜け漏れ防ぐ基本モデル―】第21回 騒音 必ず耳栓の着用を
2024.03.27
【安全スタッフ】
騒音計測定の80dB(デシベル)は、よほど声をはりあげないと話ができない、高架鉄道の車内、せみの声、大声での会話などの音の大きさで、90dBの音は、どならないと目の前の人と話ができない、騒々しい工場、地下鉄の車内などの大騒音が該当します。
設備・機械・工具などの取扱い作業で85dB以上の騒音に繰り返しばく露すると、内耳の蝸牛の中にある有毛細胞に変性が起こり、やがて回復不能な状態になり、騒音性難聴を発症します。現在有効な治療法はなく、騒音性難聴は回復しませんので耳栓やイヤーマフを必ず着用させます。
騒音性難聴は初期には会話に影響が少なく自覚症状も少ないのですが、会話に影響が及んでから気づくことが多くあります。85dB以上の騒音職場で働き続けて5~15年ほどの間に難聴は進行しますので、大騒音の中で耳を保護することなく業務を続けた場合、50~60歳代になって難聴になる人が多くいます。
騒音職場は、…
執筆:中山社会保険労務士事務所 中山 貞男
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2024年4月1日第2447号 掲載