【人事学望見】第919回 賃金端数処理は厳正に行って 減給の制裁に抵触するのが多い
2013.07.15
【労働新聞】
労使交渉というか春の賃上げ交渉では100円玉が主役になる時代も、わずかではあったが続いた。ベースアップ要求がヤマ場を迎えたとき、100円玉1個がテーブルに乗っかったのだが、近年ではベアゼロ、賃金カーブ維持のための定期昇給にスタイルが変わってしまった。
面倒だから30分基準ダメ
労働者も使用者も、お金の価値については極めて鈍感といっていい。銀行に振り込まれた給与と賃金明細書に100円単位の違い(この場合、振込額が低い)があっても、人事課や経理課に文句をいいに来るような従業員はいない。
「当社の就業規則によると、遅刻や早退について30分単位で賃金控除する、と書かれていますが、最近参加したセミナーでは、これは減給制裁に当たると説明されました。鈴木課長は、この点どうお考えでしょうか」…
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平成25年7月15日第2929号12面 掲載