【これで解決!シゴトとココロの問題】第37回 うつ病で休職後 復帰を急ぐ社員 ★労働新聞社Webサイトで配信中★

2024.04.10 【安全スタッフ】
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 日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「うつ病で休職後 復職を急ぐ社員」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、本人の言うままにすぐにフルタイム勤務に就かせるのは絶対NGと指摘。回復の度合いを確認しながら、1~3カ月かけて復帰させるのが結果的に再発しづらいとしている。

すぐにフルタイム希望

 当社は電機メーカーです。40代男性の中堅社員が長時間労働でうつ病になり、半年ほど休んでいましたが、復帰したいと言っています。主治医は、週1~2日のリハビリ出勤から始めるのが良いと言い、当社もその線で準備を進めています。ただ、本人は以前開発の要職に就いていたこともあり、リハビリ勤務は1週間で済まして、すぐにフルタイムに戻りたいとしています。どういう点に注意すれば良いでしょうか…。

伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。

廣川 進(以下、廣川) 40代の男性で、中堅社員。長時間労働でうつ病になってますから、うつ病のなかでも従来型、メランコリー親和型だと思います。仕事に対する責任感が強くて頑張りすぎて、燃え尽きることが多いタイプで、おそらくこのAさんもそちらのタイプだと考えられます。

 そういう人にありがちな傾向は、…

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2024年4月15日第2448号 掲載
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