【人事部のための金融リテラシー入門】第16回 資産運用との付き合い方 三方が皆得する構図 ギャンブルとは明確な差/山崎 俊輔
2024.04.25
【労働新聞】
最高値更新で熱い視線
日経平均株価が34年ぶりにバブル期につけた最高値を更新したこと、また新しいNISA制度がスタートしたことなどを踏まえて、投資をはじめとした資産運用に注目が集まっている。
かつて投資は富裕層のたしなみ、と考えられており、会社員が気軽に手出しするものではないとみなされていた。しかし時代は変化し、個人が資産運用を行いやすい環境も整備されている。
たとえば会社員のうち、800万人以上は会社の退職金制度として企業型の確定拠出年金制度に加入しており、自己判断での資産運用を求められている。導入企業においては適切な投資教育が行われるようになった。
それでも多くの日本人に投資の適切な知識が行き渡っているかは疑問だ。投資でお金を増やすことを悪いことやズルいこととするイメージは未だに根強い。
マネーリテラシーの観点ではまず、…
筆者:企業年金コンサルタント 山崎 俊輔
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令和6年5月6日第3447号10面 掲載