【本当に役立つ!こころの耳】第216回 こころの病に関するQ&A④
2024.05.10
【安全スタッフ】
「こころの耳Q&A」は、職場のメンタルヘルスに関するよくあるご相談について、「こころの耳」委員会の職場のメンタルヘルスに関する専門家からのアドバイスを掲載しています。働く人、事業者といった「対象」、辛いとき、職場の人間関係・ハラスメント、休業・職場復帰といった「内容」などを選択して検索することができます。個々のアドバイスを通じて、現場の担当者が実行する糸口を見つけられることを願っています。今回は人事総務担当者の視点から、うつ病などのこころの病について考えてみたいと思います。
Q1:企業の人事担当者です。採用面接の時に、心療内科や精神科の受診歴などを聞いてもいいでしょうか?
A1:厚生労働省では、公正な採用選考の基本として、採用選考に当たっては、「①応募者の基本的人権を尊重すること」「②応募者の適性・能力のみを基準として行うこと」の2つの考え方を実施することが大切だとしています。応募者の適性・能力とは関係ない事項で採否を決定することは就職差別につながるため、障害者、難病のある人、LGBTといった性的マイノリティなど特定の人を排除しないことが必要だとも指摘されています。
たとえ既往歴について応募者が自ら申し出てきた場合であっても、…
執筆:こころの耳運営事務局 事務局長 石見 忠士
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
2024年5月15日第2450号 掲載