【「もしも…」に備えるメンタルヘルス対策】第20回 休職開始後の経過 SNS投稿事前に注意 「見られ方」一緒に想像し/長濱 さつ絵

2024.05.30 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

3つの期間に分けて考える

 今回は休職者をサポートする人に役に立つ情報として、休職者が休職開始後にどのような経過をたどるかを説明する。それぞれの段階で会社がするべきことについても触れている。

 休職後の経過は大きく3期に分かれる。(1)休養期、(2)充電期、(3)復職準備期である。休職直後の「休養期」は休むことに専念する。寝たかったら寝る、ご飯は食べる(とくにたんぱく質はちゃんと摂取する)ことが大事である。休養期の初期は疲労を回復させるために1日中寝て過ごす人が多い。

 経験則ではあるが、休職翌日から元気に動ける場合は復職の時期が早い可能性がある。2週間目くらいから体が動く場合は3カ月から半年の休養が目安である。休職後1カ月くらいは身体が動かなかったという場合はしっかり回復するのに3カ月以上がかかることが多い。復職前には復職可否について産業医の意見を聴取する必要があるため、早期の復職が予想される場合は早めに産業医に相談しておく。

「充電期」には活動の記録を

 蓄積された疲労が回復していくと、徐々に日中も活動できる時間が増えてくる。日中起きている時間が増えたら、次の段階に移る。「充電期」である。充電期の初期は無理のない範囲で睡眠リズムを整え、楽しいことをする。景色を眺める、散歩をする、好きな本を読む、ボーっとするなど、リラックスできることをする。元気がない時に新しい趣味を探すのは難しいので、学生時代に自分が好きだったこと、ときめいたことに取り組むのがおすすめである。

 睡眠リズムを整えるために、なるべく朝は起きて同じ時間に朝日を浴びる。この時期は…

筆者:長濱産業医事務所 代表社員・医学博士 長濱 さつ絵

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

令和6年6月3日第3451号13面 掲載

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。