【人的資本経営期のHR用語集】第83回 人事担当者 「変革」の仲介役に 業務2割は新規仕事/木谷 宏
2024.05.30
【労働新聞】
「有用感」は高いものの
筆者が以前に関与した人事担当者への調査では、約70%が「現在の仕事から達成感を得ている」と回答した。人を相手にする仕事であるために苦労は多いが、同時にやりがいも感じていることが分かる。「業務を通じた成長の自覚」や「部門内における有用感」も総じて高く、ストレスも危険レベルにはなかった。しかし、「自分の仕事が会社や社員の役に立っているか」に関しては大きく数値が下がった。この原因は、①人事部門の社内における位置付けの低下、②経営や現場と乖離している不安、③人事機能のラインへの大幅な委譲などであろう。
これらは今日における人事部門の課題に他ならない。ミシガン大学のD.ウルリッチは人事部門の機能を4つ――…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和6年6月3日第3451号12面 掲載