政府も企業へ取組促す

　人的資本の考え方が急速に広まっている。人材をコストとして捉えるだけではなく、価値を高めることのできる資本と捉え直し、その観点から人材を重視する姿勢を打ち出したり、人材育成のための研修コストを価値ある投資と位置付け直していこうという発想だ。

　人材不足が全国的に広まっている今、時給アップに留まらない対策が必要になっている。またすでに働いている社員の生産性向上は喫緊の課題だ。リスキリング教育などを企画し、人材の再配置に取り組んでいる企業も少なくないだろう。

　さて、人的資本に関する各社の取組みは、…

筆者：企業年金コンサルタント　山崎 俊輔