【「もしも…」に備えるメンタルヘルス対策】第21回 復職の準備 “休職前の80%”が基準 「特別扱い」継続は避ける/長濱 さつ絵
2024.06.06
【労働新聞】
事前に体力と集中力確認を
前回に引き続き、休職後の経過を(1)休養期、(2)充電期、(3)復職準備期の3期に分けて説明する。体と心をゆっくり休ませる休養期、生活リズムを整えて活動を始める復職準備期を経て、毎日同じ時間に起きて週5日何かに取り組めるようになったら、休職者は復職準備期に入る。
復職準備期は、休職者にとって復職時に必要な体力や集中力の確認、自分の休職の要因への対策を考える時期である。体力の確認のために出勤時間に合わせて通勤を試して(通勤訓練)みたり、集中力の確認のために就業時間に合わせて資格の勉強やセルフケアのワークをしてみたりして、何らかの課題に集中して取り組めることを確認する。
通勤訓練は、思った以上に自分の体力が落ちていることに気付くきっかけにもなるので、復職前に2~3回試してみることをお勧めする。この時、必ず…
筆者:長濱産業医事務所 代表社員・医学博士 長濱 さつ絵
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令和6年6月10日第3452号13面 掲載