【人的資本経営期のHR用語集】第84回 福利厚生(前編) 変化は避けられぬ 従業員の多様化進み/木谷 宏
2024.06.06
【労働新聞】
「妊活支援制度」も登場
福利厚生とは賃金などの基本的な労働条件とは別に、企業が従業員やその家族の福祉向上のために行うさまざまな施策を意味する。その対象は正社員に限定されず、すべての非正規社員も含まれる。福利厚生には法定福利と法定外福利があり、前者には法的に義務付けられた健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険など各種保険料の事業主負担分に加え、児童手当拠出金、障害者雇用納付金などがある。後者には通勤費補助、社宅・寮、持家援助、慶弔見舞金、社員食堂、病院・診療所、レクリエーションなどの施策が含まれる。
企業のメリットとしては、…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和6年6月10日第3452号12面 掲載