【これで解決!シゴトとココロの問題】第39回 協調性ない社員への対応 ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「協調性のない社員への対応」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、ランチミーティングの必要性を丁寧に説明し、説得する手間を惜しまないことが重要と指摘。本人の特性を踏まえて、環境面で可能な配慮を検討することも必要とした。
雑談で仕事できないと苦情
総務部から営業部に異動してきた30代の男性社員Aさん。営業部では毎週水曜日と金曜日をランチミーティングに設定しているのですが、お昼ぐらい一人で食べたいと言って参加しません。また、隣の雑談のせいで仕事ができないと上司に苦情を言い、空調の温度設定をめぐって同僚とケンカにも発展しました。総務部に聞くと、仕事はできるタイプだというのですが、どのような対応が必要でしょうか…。 |
伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。
廣川 進(以下、廣川) こういう人は時々います。まず絶対NGなことですが、これまで慣習的にやってきたことを否定された際に、「あいつは反抗的」「融通が利かない」「付き合いが悪い。困ったやつだ」などと決めつけることですね。彼がどういうふうに考えて発言しているのか、彼の立場から見てあげたほうがいいですよね。
ですから、「おれたちが当たり前のようにやってきたことだからやるのが当然で、文句をいわずに従え」といふうに一方的に強制することがNGになります。昔はそれで良かったかもしれませんが、今の時代、…
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