【ぶれい考】負の歴史に向き合う/則松 佳子
2024.06.13
【労働新聞】
1970~80年代のソウル江南地区開発を題材にしたドラマを見た。建設会社が地上げの要員を堂々と雇用し、賄賂や国政選挙で金をばら撒くのが当たり前の時代だ。朴正煕は、独裁政権が始まった61年から暗殺されるまでの20年弱の間、土地開発に力を入れた。韓国は急速に経済成長を成し、「最貧国」から脱した。
ドラマには、大統領直属の情報機関であるKCIAが反体制派市民を拷問した「南山の地下室」や、全斗煥政権下に「不良市民矯正」のために作られた「三清教育隊」も登場する。韓国の経済成長は政府による…
筆者:連合 副事務局長 則松 佳子
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令和6年6月17日第3453号4面 掲載