【人事の小窓 ちょっと道草】冷静な頭脳と温かい心/楢迫 敦子
2013.01.28
【労働新聞】
「冷静な頭脳と温かい心情を持ち、社会的苦悩を克服するために、進んで、自らの最善の能力を傾けようとする。そういった人材の数を増やすよう最善を尽くしたい」――イギリスの経済学者アルフレッド・マーシャル(1842~1924)がケンブリッジ大学の教授に就任した際、演説で用いた言葉です。彼はロンドンで貧困に苦しむ人々の状況に触れたことで「こういった方々のためにこそ経済学を深めよう」と決意しました。
この一説は、経済学を修める人に求められる資質として知られる言葉ですが、私は先輩から教えていただいたこの言葉を、人事の業務に向き合う上での基本スタンスとし、心に置き、大切にしています。…
筆者:キャプラン㈱ 執行役員人事部長 楢迫 敦子
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平成25年1月28日第2906号5面 掲載