【人事の小窓 ちょっと道草】”うつ”社員の成長に期待/佐々木 雅一
2013.02.11
【労働新聞】
10年前になりますか。わが社で初めてうつ病を発症した社員は、前日まで仲間とアフターファイブを楽しんでいたのに、翌日から会社に来なくなりました。家まで事情を聴きに行くと、「通勤電車に乗るのが怖くて吐き気を催す」とのこと。結局その社員は「会社には迷惑をかけられない」と辞めていきましたが、その人のお姉さんも同じ症状で3年間社会に復帰できなかったそうです。
その後もいくつかの類似ケースがありましたが、必ずしもタイトな勤務状況だったとは限りません。なかには学生時代に自殺まで図り未遂に終わった人もいたのですが、面接時やその後の勤務状況からはなかなか分かりませんでした。いつまでもこんな事を繰り返していてはいけないと思っていたちょうどその時、障害者雇用の誘いがありました。…
筆者:㈱エニー 代表取締役(人事兼務) 佐々木 雅一
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平成25年2月11日第2908号5面 掲載