【送検事例】ハチ刺され防止で保護具備えず
2024.06.26
【安全スタッフ】
長野・小諸労働基準監督署は、適切な保護具を備えていなかったとして、測量業の会社と同社佐久支店部長を安衛法違反の疑いで、長野地検佐久支部に書類送検した。測量現場で労働者が土地境界の杭を復元するため、茂みを進んでいたところ、クロスズメバチに身体を複数箇所を刺され、アナフィラキシーショックを発症。その後、搬送先の病院で死亡するという労働災害が発生した。(R6・6・3)
事件の概要
事故は令和5年9月23日、長野県北佐久郡軽井沢町内の測量現場で起きた。労働者が土地境界の杭を復元するため茂みを進んでいたところ、クロスズメバチに身体の複数箇所を刺されたことにより、アナフィラキシーショックを発症。その後、搬送先の病院で死亡するという労働災害が発生した。
安衛法では、「事業者は、有害物が皮膚から侵入して健康障害をおこすおそれのある業務に労働者を従事させるときにおいては、それによる障害を防止するため、当該業務に従事する労働者に使用させる適切な保護具を備えなければならない」と規定しているが、…
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2024年7月1日第2453号 掲載