【本当に役立つ!こころの耳】第219回 こころの病に関するQ&A⑦
「こころの耳Q&A」は、職場のメンタルヘルスに関するよくあるご相談について、「こころの耳」委員会等の職場のメンタルヘルスに関する専門家からのアドバイスを掲載しています。令和3年9月に全面リニューアルいたしました。働く人、事業者といった「対象」、辛いとき、職場の人間関係・ハラスメント、休業・職場復帰といった「内容」などを選択して検索することができます。個々のアドバイスを通じて、現場の担当者が実行する糸口を見つけられることを願っています。
今回は、社外の相談窓口やカウンセリングの疑問を考えてみたいと思います。
Q1:会社が契約している相談機関の電話相談やメール相談を利用したいのですが、相談内容などは会社に分かってしまうのでしょうか?
A1:会社が契約している相談機関などでは一般的に、問題解決のために相談・助言・援助を行うための専門的訓練を受けた公認心理師や臨床心理士などの有資格者が対応します。これらの専門家は、相談者の人権や生命を守るために順守すべき職業倫理についても十分に教育を受けていますが、なかでも職業倫理において重要な項目のひとつに「守秘義務」があります。
「守秘義務」とは、職務上知りえた秘密や相談内容を正当な理由なく他人に漏らしたり利用したりしてはならないというものです。医師などの医療関係者の場合は刑法などに定めがあり、…
執筆:こころの耳運営事務局 事務局長 石見 忠士
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