【人事部のための金融リテラシー入門】最終回 会社の成長につなげる 公的資源活用も一手 社内制度は今一度周知を/山崎 俊輔
2024.06.20
【労働新聞】
“財形”再評価する動き
社会人に求められる金融リテラシーとは何か、連載を通じて紹介してきたが、社会的課題への対応と考えてはいけない。社員の金融リテラシー向上は、企業現場の重要課題なのだという意識を持って臨みたい。
金融リテラシーの高い会社員は、会社へのエンゲージメントも高く、生産性の高い人材となる可能性が高い。少なくとも、お金の不安を抱えつつ、借金取りに追われているような人材に、会社の未来を任せることはできない。そうした社員を1人でも減らし、お金の面では安心しながら仕事に専念できる社員を増やしていきたいものだ。そのためにある程度の研修コストを掛けることは決して会社のムダにはならないと考えてみよう。
また、…
筆者:企業年金コンサルタント 山崎 俊輔
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令和6年6月24日第3454号10面 掲載