【人的資本経営期のHR用語集】第86回 ヘルスリテラシー まず情報提供から 広報誌や研修会で/木谷 宏
2024.06.20
【労働新聞】
医療費減で企業に利点
社員にとって自身や身近な人の体調が気になっても、正しい情報を取得することは実は容易でない。ヘルスリテラシーとは、“自分に必要な健康情報を入手し活用する力”であり、“健康を決める力”とも言われる。リテラシーは読み書きの能力、またはある分野に関する知識やスキルを指すが、健康に関する情報もそのままでは役に立たない。①多くの情報から必要なものを探す力、②見つけた情報を正しく理解する力、③信頼できる情報か否かを評価する力、④意思決定して行動に移す力が必要になる。社員はヘルスリテラシーを身に着けることで、医療、介護、病気予防、健康増進についての適切な判断と意思決定を行えるようになり、企業としても医療費などの負担軽減が期待できる。
健康情報を正しく入手・理解・活用できないと…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和6年6月24日第3454号12面 掲載