【安全衛生眺めてみれば】第13回 実は簡単に倒れる脚立
2024.06.26
【安全スタッフ】
英語のラダーは、梯子だけでなく脚立も意味するようです。そのせいか、イギリスの災害統計を見ると、脚立も梯子も同じものとして集計されています。どうも欧米人は、脚立は梯子の一種と考えているようです。そう思うと脚立は、次第にとても不安定な物に見えてきます。
脚立は4本足ですが、4本足というのは、安定しているように見えますが、安定しているのは、4本足の接地する、それぞれの箇所が正確に水平であるときだけで、床が完璧に水平でなかったり、凸凹していたり、小さな小石があったりしたら、実に簡単に倒れます。しかも脚立は特に臨時的な作業に使われますから、そのような場所で使われる場合がとても多いので、脚立転倒による災害が、現に多発しています。
脚立を使用するプロは、建設や造園の作業員の人たちですが、このようなプロの人たちは、脚立は危ないという意識が徹底していて、今や…
執筆:一般社団法人 労務安全監査センター 代表理事 東内 一明
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2024年7月1日第2453号 掲載