【職場でそのまま使えるチェックリスト―抜け漏れ防ぐ基本モデル―】第27回 鋳造(キューポラ) 夏場は熱中症対策を
2024.06.26
【安全スタッフ】
鋳造は、キューポラ、電気炉、低周波誘導炉、高周波誘導炉などの溶解炉で金属を溶かして液体にし、型に流し込む加工法です。鋳鉄、鋳鋼、非鉄合金などの材質別、量産・非量産、鋳造品の大きさや作業方法によって工程は変わりますが、一般的に造型、調砂、溶解、湯くみ、湯運び、鋳込み、鋳仕上げ、砂処理と、これらに不随する各種の運搬作業があります。
キューポラは、鋳鉄の溶解に用いる直立炉で、円筒形の鋼板の内側を耐火れんがで張り、底部に鋳物砂を固めた湯だまりをもつ構造になっています。木型を型枠にセットして、その周辺に鋳物砂を押し込めて固めて造型します。この型に溶解鋳物を注入して、自然冷却後に型ばらしを行い、余分な部分(湯口、湯道、鋳ばり)を工具などにより削り取り、ブラスト処理をします。
この各工程では粉じん、騒音、溶解熱が発生し、また、金枠、木型、鋳物などの重量物取扱いと運搬や出荷時の積み込み、機械・工具による手足の災害発生が多く発生しています。特に…
執筆:中山社会保険労務士事務所 中山 貞男
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2024年7月1日第2453号 掲載