【職場でそのまま使えるチェックリスト―抜け漏れ防ぐ基本モデル―】第30回 一酸化炭素(CO) 換気装置で濃度下げる

2024.08.09 【安全スタッフ】
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 一酸化炭素(CO)は不完全燃焼状態で炭素化合物が燃焼する際に発生する無色、無臭で、その存在が感知しにくく、空気とほぼ同じ重さで強い毒性を有する気体です。COを自覚するのは難しく、危険を察知できません。軽症では、頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気など風邪の症状に似ていて、その後、意識はあっても徐々に体の自由が利かなくなり、CO中毒を疑うころには自覚症状を覚えることなく急速に昏睡に陥り死に至ります。

 赤血球のヘモグロビンはCOと結合すると鮮紅色を呈するため、CO中毒患者はピンク色の「良い」顔色をしているように見えます。CO中毒と酸欠とは密接に関係しており、酸素が不十分になると不完全燃焼が発生し、COが多量に発生します。建設業、設備工事業では内燃機関(エンジン)の排ガスや練炭(コンクリート養生)、食料品製造業、ホテル旅館業、一般飲食店では厨房のガス湯沸かし器・ボイラーでのガス・燃料燃焼機器、鉄鋼業、製鉄業、鋳物業ではコークスガス、アーク溶接でのCOガス、MAG溶接シールドガス、エンジン式溶接機などでCO中毒が発生しています。COガス濃度計、CO警報器などでCOの発生が把握できれば、…

執筆:中山社会保険労務士事務所 中山 貞男

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2024年8月15日第2456号 掲載
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