【これで解決!シゴトとココロの問題】第41回 出社回帰で不調者続出 ★労働新聞社Webサイトで配信中★
2024.08.09
【安全スタッフ】
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「出社回帰で不調者続出」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、急にテレワークを廃止するのはリスクが高いと指摘。人材確保の観点から一律廃止は現実的ではないとし、日数を段階的に減らしながら、リモートで対応できる業務を見極める必要があるとした。
急な環境変化が影響か
当社は食品卸を主に手掛けている中小企業です。コロナ禍が明けたこともあり、今年から全社員に認めていたテレワークを廃止し、育児や介護で必要な者に限定しています。すると、20代の男性社員数人が抑うつ状態と診断され、休職を願い出る者まで現れました。産業医に聞くと「急に止めたことで、環境変化に慣れていない可能性があるかもしれない」と言っています。どうすれば良いでしょうか…。 |
伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。
廣川 進(以下、廣川) はい。このような例は多いです。コロナ禍が明けてしばらくして、リモートワークをやっていた会社が、突然廃止するというパターンをよく聞きますね。特に…
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2024年8月15日第2456号 掲載