【事故防止 人の問題を考える】第185回 木材・木製品製造業の労働災害防止の好事例⑧
2024.08.27
【安全スタッフ】
新しい安全活動が求められている
ある木材・木製品製造企業の労働災害防止活動の取組事例について、今回は、現場の本当の実態を把握するため、そこで働く作業員の声をうまく吸い上げ、それを改善に結び付けている取組みを紹介します。
作業員の安全教育の定番としては、管理者側が用意した資料を使った安全教育が挙げられます。例えば、安全作業マニュアルを教材として、「これをやらなければならない」「これはしてはいけない」「作業のルールは頭に入れ守らなければならない」などと教育するものです。
事業者の自主的な安全活動が推進されるなか、管理者による作業員に対する継続的な安全教育は重要な安全活動のひとつで、長期的に労働災害が大きく減少するなか、このような安全教育は大きな効果があったかと思われます。
しかし、今、死傷災害(休業4日以上)が顕著に下げ止まりをみせています。下げ止まっているということは、これまでのやり方だけではダメで、新しいやり方を見つけていかなければならないことを物語っています。
では、新しいやり方には何があるのでしょうか。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 安全研究領域特任研究員 高木 元也
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2024年9月1日第2457号 掲載